🦑ティップラン釣果(22/09/27)※ドラマティックティップラン。

2022年9月27日のティップラン釣果です！
プラン：午前チャーター３名、午後乗合満席３名。
釣果(午前３名)：アオリイカ17杯(13-3-1)。
釣果(午後３名)：アオリイカたぶん26杯～30杯(13前後-13前後-2)。リリースチラホラ。大バラシ２。

【午前チャーター３名】
午前チャーターは、熟練者様２名、初心者様１名。とても仲良さそうな年配のお客様でした。いいなぁ･･･。つばき丸も、将来あんな風に友達と遊べたらいいなぁ･･･(願望☆☆)
初心者のお客様、この日の為になんとロッドからリールから全て揃えて下さったとの事。これはなんとしても釣らせたい。しかし、そんな燃える日に限って海況は悪いものです。。。
風は弱く、想定通りに船が動かない上に、そもそもイカが全然食いついて来ません。時折足は乗せてくるようですが、随分と警戒心強いようです。つばき丸も午後に船頭を担当してよく分かりましたが、マサキ船長も午前のお客様方も、この場所を流してて坊主回避できたのは凄いです･･･。

一人で13杯と一番釣り上げて下さった熟練者様、ありがたい事に当店ブログよく読んで下さっているそうで、この海は「エギ王3.5号の紫オススメ」という情報見逃さず、急遽用意してお越し頂いたとの事。これで釣れなかったら私つばき丸、割と気まずいものなのですが結果としては良かったです！情報提供して下さったお客様方には、大変感謝しておりますm(_ _)m
3杯だった熟練者様も1杯だけだった初心者様も、悔しさの残る釣果となりましたが、まだまだ皆様「挑戦の火」は消えておらず、既にご予約頂いている次回のリベンジを楽しみにされている様子でした。本日は、本当に海況がかなり渋いです。次回は二桁数いけます事を祈っております( `-人-´)

【午後乗合満席３名】
このターンはご予約の時点から、ドラマのある濃い枠でした。本日(27日)は、前日(26日)の時点でご予約の方は一人も居らず、マサキ船長も予定が入っている為お休みとなっておりました。ところがどっこい昨日(26日)の夕方頃に急遽午後の乗合１名様ご予約。
「まず人数揃う訳がないだろうなぁ」と思っておりました。１名様の場合、本来は「キャンセル」か「２名様分のご利用料金で乗れる」ことになっているものの、つばき丸も早く船頭の力を身に付けなければなりません。そして本日の午後はつばき丸もたまたま予定が空いております。という事で、二度目の「船頭研修プラン」とさせて頂き、「１名様でも通常料金で受け付ける方針」でご予約を成立致しました。お客様(Aさん、熟練者様)にはその旨も了承済です。

そして本日27日朝、午後便にもう一名様の追加予約が！(お客様Bさん。初心者様)
昨日の話とはちょっと変わってしまう為、Aさんに早速問題無いか連絡し、ありがたい事に大歓迎とのお返事だったので、２名様のご予約として船頭研修プランで成立。
午前中はやる事がいっぱいで終始バタバタしておりましたが、午後便開始の１時間半前に、お客様（Cさん。熟練者様）から「今日の午後便参加したい」とのご連絡が！？「間に合えば可能です」とお返事した所、なんだかんだで一番早く到着されました。なんとCさん、当店が釣具屋と並行で食事処をやっていた頃(十数年前くらい？)にも、何度か当店ご利用頂いていたそうです。最近、そういった「昔来た事あるお客様」も増えてきたような気がします。ありがとうございます。
このように急遽満席となってしまった船頭研修プラン。一人増えるごとにつばき丸のプレッシャーも増し増しです。(^□
「昨日はほとんど寝れてません！」と、本当は釣果記事書いて寝れなかっただけなのに、あたかも「緊張して寝れなかった」とうそぶいてみましたが、こういった冗談も皆様終始笑って、楽しんで下さいました。

さて肝心の釣果ですが、もちろん店長からも、マサキ船長からも、それぞれの視点で釣れる場所、流す場所を徹底的に指導して貰い、つばき丸としては「指示通り」にその場所を流す方針で進めました。以前当店で爆釣経験のあるAさんも「そう！まさにここ！！完全に同じ所から流してるのになんで！？」と何度もフォローして頂けたくらいに割と完コピだったはずなのですが･･･。ぜんっぜん釣れません！！なに！？ティップラン難しい！船頭むずかしい！！・・・
一匹狼みたいなアオリイカが、熟練者Aさんには30分ごとに1杯程度、熟練者Cさんには20分ごとに1杯程度、初心者Bさんには３時間半経っても０･･･。しかも釣れてる内の数匹はサイズ小さくリリースです。様々な戦略を練っては挑戦し、教えられた事の全てを捻じ伏せられ終了30分前まで、想像以上に厳しかったです。
「あ、たぶんこれあれです。イカさん達はつばき丸の事見て『おい素人船頭が来たぞ！イジめてやろうぜ』って話になってるんです。マサキ船長見れば『ｷﾔｰｰｰﾏｻｷｻｰﾝ!!』と飛び付く仕様で、彼がモテモテなだけなのです」
と、呼吸のようにジョークを飛ばしながらも焦るつばき丸。皆さんは合間合間にそういった冗談を楽しんで下さいましたが、内心は気が気でなかったです。なんとしても釣らせたい･･･。
残り30分。これまで教えられて来た事の中で、唯一試していない事がありました。

「もう完全にダメだと思ったら、全て捨てて良い。海なんてのは、どんなにデータが揃っていても分からないものなんだから。『当たり前』や『常識』とは真逆の事をしてみれば、以外な展開になる事だってある」

この3時間半忠実に守り続けてきた、店長やマサキ船長から教えられてきた考え方、ポイント、流し方を、一度捨ててみました。昨日も、今日の午前も「一切釣れない」と言われていたポイントがあります。「そこにはいかなくていい」とすら言われていました。だからあえて捨ててみよう。真逆のことをしてみよう･･･。

「本来釣れる場所で釣れないなら、釣れない場所に行けば釣れるに決まってるじゃない！！」と何か名言っぽく宣言して、その「釣れないポイント」へ移動。
熟練者Aさんも「ティップランはそんな甘いもんじゃないよ～？っても、釣れたら謝ります！笑」と笑いながら竿を入れた一投目･･･。

ｸﾞｸﾞｯ！ｸﾞｸﾞｯーーー！

群れ発見。すかさず「ごめん謝るｗｗｗ」と皆で爆笑しながらそのポイントで一気に釣果をあげ、熟練者Aさんあっという間に二桁以上達成。本日３時間半粘ったポイントで一番釣果を上げていたCさんは、少し遅れてからこのポイントでも掛かるようになりました。合間合間に漫勉なくエギを変えて試していらっしゃいました。ここで釣れるイカのサイズも、リリースするようなのは1匹も見当たらず15～20cmとデカいのばかりです。この時点で、誰が何杯釣ったかのカウントも完全に計測不能となりました。あのカウントするカチカチの奴、用意しないと…
さて、残るは初心者Bさん･･･！この状況ですら中々引き当てられません。群れもいつの間にどこかへ行ってしまった様子。「絶対に坊主で帰しませんから！」と宣言し、とにかく周辺を探索。この3時間半、Bさんはこっそり根掛かりを繰り返してしまっては、周りに迷惑をかけまいと、喚く事無く自ら糸を切り、何度もエギを海に喰われていました。残るエギの本数もあとわずか･･･。本日ようやく釣れるポイントに来た所で、丁度良いサイズのエギはもう尽きていたそうです。それを知った熟練者Aさん、臆せずに「これ使って！」と2本のエギをBさんに貸してくれました。また、熟練者Cさんも、Bさんに釣り方やコツを分かりやすく教えてくれたりしています。Bさんも礼儀正しく、釣れなくても腐る事なく最後まで粘って下さいました。全員、今日知り合ったばかりの乗合なのに、みんな優しい。。。
そして数分後･･･

Bさん「来ました！！！！！！！！」

Bさんにとっても初めてのティップラン、初めてのアオリイカ。感動的な１杯目に船中盛り上がりました。イカを釣り上げ、お約束の墨噴射で顔中真っ黒になってしまったことも、本人含め皆で大笑い。ここまでくればその墨さえシャワーのように心地良い。開始から3時間と50分。本来の終了時間間際になりようやく全員安打です！状況が状況ですので少し延長させて頂きましたが(>_<)
その後もBさん立て続けにもう1杯釣れ、最後の最後にラスボスの如く大きな引きがBさんを襲います。竿もほぼ直角に･･･内角に･･･あ！ダメだ折れてしまう･･･！！💦
と思ったその瞬間、大バラシです。竿もエギもなんとか無事で、エギにはイカの足がくっついてきました。「それ(イカの足)食った方がいいですよ！」と教えるCさん。Bさんもそれを聞いて、一瞬冗談だと思ったようですが、事実です。今日は終始みんな(主につばき丸が)冗談ばかり言っていた日だから、そう思っちゃうのも無理はありませんよね笑
つばき丸も以前マサキ船長から「足だけ釣れた時はそのまま食べる慣習がある」とエピソードを聞かせて貰い知っていたので、後押しして事実である事を伝え、美味しく召し上がって頂きました。
和んだのも束の間、Cさんにも先程と全く同じバカデカい引きが！！竿の曲がり具合がヤバいです！「釣れてくれ」以上に「竿折れないでー！！(´;ω;｀)」の方が、つばき丸としては勝っていた所、安堵していいのかまたも大バラシ･･･！
巨大イカがいるのか、それとも掛かったイカをマダイ等に食われそれ系統と勝負をしていたのか･･･、定かではありませんが、ロマンがあるので巨大イカだった事にしています。
皆様も満足頂けたご様子でしたので、帰港致しました。

なんだか、釣れなかった3時間半も含め、終始イベントだらけのティップランだったように思います。
釣果こそは爆釣とはなりませんでしたが、「釣果が全て」ではなく、やっぱり「如何にお客様が楽しめるか」こそが最重要なのだと、改めて思いました。
その後も、皆様から「こんなに楽しい船ない」なんて、これ以上ない程嬉しく光栄なお声掛けを何度も頂き、今回の船頭研修プランは大成功として幕を閉じました。
初めての船頭の時も、2回目である今回の船頭も、つばき丸にとっては一回一回が特別で、本当に貴重な経験です。何よりも当店は、常連様も新規様もお客様に恵まれ過ぎですね。。。
皆様ありがとうございました。またのご来店をお待ちしておりますm(_ _)m

※写真や動画は、諸事情でお一人のお客様より姿見・道具NGでしたので、一部色々モザイクを掛けた上で掲載させて頂きます。